インスタグラムにアップロードした写真を多くの人に見てもらいたいと、考えて大勢の人が
「食べたい」「そのお店に行きたい」と興味を持てる料理の写真を撮ろうとします。
でもいざインスタ映えのする料理の写真を撮っても満足できる仕上がりになることは難しいです。
それというのも料理は人物と違って、どのように撮れば良いのかわかりにくいし、カメラの補正機能
も使えないからです。
人の顔であれば、どこに焦点を合わせればよいのか言われずともわかります。それにカメラが自動的
に顔を認識して、綺麗に撮れるように補正をしてくれるので技術がなくても失敗はしません。
でも料理というのはどこが正面なのか、どこが一番の魅力なのかということが一見してわかりにくい
部分があります。自動補正も使えないので、撮影者のセンスだけが頼りです。
ではどうすれ美味しそうな料理の写真を撮れるのかというと、大事なのは光と何をメインにするのか
というコンセプトです。効果的な撮り方でいうと、やはり照明の下より自然光の下のほうがはっきり
と色合いが出ます。
照明の下で撮るときには、お店が明暗が極端であったりすると全体的にくすみや過剰なテカリを
つくりだしてしまいます。とはいえ写真を撮るためにお店の照明に注文をつけることは難しいです。
持ち歩くことができる撮影用のレフ板を使ってみたり、料理を回してみて光の入り込み具合を
調節してみましょう。
次にメインにするものですが、パスタや丼ものなど一品料理であれば、そう難しいものでは
ありません。ただ、それをど真ん中にすれば良いというわけではなく、あえて中央からずらして
みましょう。
そうすると写真に空白の部分が出来てしまいますが、その構図が食欲をそそるります。
どうしても空白が気になるようであれば、テーブルにおいてある調味料や飾りの花などを置いて、
アクセントにすれば料理を邪魔することなく魅力的に演出できます。
それから全体をはっきりと撮影すると、やはりメインがわかりにくくなるので周囲にあるものを
ボケさせることも大事です。そのためにもカメラの被写界深度がどのくらい深いのかを把握して
おくことです。